犬と快適に暮らすことを考えた時、これが正解ですといったものはありません。まず人間がどのように犬と接すべきか、どのように暮らしたいかをイメージすることが大切となります。
いつも家族と同じように生活をしたいのか、それとも一定の距離をおき、けじめをつけたつき合いかたをするのか、犬との距離感についての考え方は人それぞれです。
そこで犬と人間がお互いにストレスをためない暮らしをするために必要なことを考えてみたいと思います。
犬が居心地のいい場所を考える
犬は種類によって性格に違いや差がありますが、もともと人と一緒にいるのが大好きな動物です。
そのことから犬と暮らすことを考えると、犬の生活空間、ケージやサークルの置き場所を
いつも人間の気配を感じられるように工夫をすることが大切になります。
当然のことながら、犬も人間を自分の家族であると感じていて、とてもさびしがり屋でいつも家族と一緒にいたい気持ちでいっぱいです。そのためつねに人間が視界に入るのが安心できる場所が安心できるのです。
犬の遊び場所や寝る場所、ケージやサークルを置く位置は、できるだけ人との視界をさえぎるものを避けるという配慮が必要です。
どこで寝るのが好きなのか、どこで遊びたいと思っているか、居心地がいいのはどこなのか、犬の行動や様子をよく観察しながら犬の気持ちを理解しようとすることが大切です。
たとえば夏の暑い時期には下駄箱の下など、人間からすると、なんでこんなところを
好むのか不思議に思うような場所にいることがよくあります。
これは、野生のオオカミが洞穴のような周囲を囲まれた場所で生活していたことに
起因するもので、犬も同じように周囲を囲まれたすずしい場所を好む習性があるのです。
そのようなことも考えて、カウンターキッチンの下や、リビングの隅にケージやサークルを
置いて周囲を囲んだ居場所を作ってあげます。
また、いつもリビングやキッチンにいる家族の姿が見られるような場所を配慮してあげると
落ち着く場所となり、さびしい思いをさせずにすみます。
人との距離感を考える
犬との暮らしは距離感が大切だといわれます。
その距離感についても、距離をとる方、取らない方と、いろいろおられると思いますが、
犬といっても家族の一員です。それは、普通に家族と暮らすことと同じで、
子供が一人いるのとなんら変わりがありません。
犬と生活の中でどんな風に向き合うかを考えることが大切です。犬はオオカミと同じように集団でグループを作って行動をする習性があります。そのため、自分が属している集団の中で誰がボスなのかを見極めようとします。自分が信頼できるボスは誰なのか、もしその対象がいなければ自分がボスとなろうとする習性が本能として備わっています。
しつけということを考えた時に、このことがとても大切なことなのです。犬と一緒にストレスなく生活をするには、人間がリーダーであるということを認識されなせればなりません。
犬に思うまま好き放題させていると、家族の中で自分がボスであると勘違いするように
なってきます。そうなるとしつけどころではなくなってしまいます。
これでは犬に人間が振り回させる生活となってしまい、犬にとっても
人間にとっても幸福であるとはいえません。
犬が人の家族の中で生活しやすいように、人間が上の立場に立ってしつけをしてあげる
必要があるということなのです。
人間の快適性とのバランスを考える
犬が快適に暮らすことを考えた時に、私たち自身の快適性も忘れてはいけません。
いくら犬が可愛くて、いろいろな工夫をしても、そのことにより人が住みにくく
なってしまうと本末転倒というものです。
犬と暮らすということは、メリットもデメリットもあります。
デメリットとなるいろいろことを工夫と知恵で解決し、人の生活の快適性を
損なわないようにするとこがとても重要です。
私たち人間が快適に生活をしているということが基本で、その上で犬との距離感や
つき合い方を考えていくということが、お互いにストレスをためず快適に暮らすと
いうことにつながるのです。
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