マンションでの犬や猫のペット飼育問題|トラブル原因と注意点

マンションやアパートなどの集合住宅や賃貸住宅で、
犬や猫のペットを飼いたい思う人
は多いと思います。
しかしその一方で難しいこととして断念する人が多いのも事実です。

でも、ちょっと待ってください、本当に難しいことなのでしょうか?もし、ペットを飼うのは一戸建てでないと難しい、また犬は屋外の犬小屋で飼い、猫は放し飼いにするのが普通と考えているとしたらそのそれは少し古い考えです。

確かに、室内であるばかりでなく、集合住宅で飼うとなるとそれなりに気をつけなければならない点が多いのも事実です。

しかしマンションやアパート暮らしによる核家族化や高齢化、一人暮らしなど、家族が少なくなる傾向の高い現代こそ、家族の一員としてのペットとのふれあいに安らぎが必要とされているのではないでしょうか。

そこでマンションなど集合住宅の中で、犬や猫のペットと暮らしたい人のために、
できるだけトラブルをなくし、飼いやすい方法を考えてみたいと思います。

マンションでのペット飼育基準

マンションなどの集合住宅では、ペットを飼えるかどうかの飼育基準では
以下の3つの種類に分けることができます。

■ペット共生型マンション
近年、人気が出てきているのがペット共生型のマンションです。
初めから犬や猫のペットを飼うことを前提に設備や管理方法が考えられているのが特徴で、
ペットコンセプトマンションとも呼ばれています。

もちろん入居するのはペットを飼う人、またはこれからペットを飼う予定のある人です。
そもそもペット好きの人しか入居しないため、ペットの鳴き声などで
苦情やトラブルになる可能性は低いといえます。

また、ペットと暮らすという共通のライフスタイルにより、
ペットを通じてのコミュニケーションが盛んなことも特徴の一つです。

■ペット可マンション
文字通りペットと飼うことをが認められているか、
もしくはペット禁止とは明確に謳われていないマンションです。
ただペットなら何でもいいわけではなく、規約として犬および猫に限定するなど
ペットの種類が決められています。

しかし、ペット可ということはペットを飼っていない人との共生が重要になります。
中には動物が苦手な人がいることも十分に考えられ、
鳴き声、騒音など理解を示していただけずトラブルになることも想定されます。
そのため飼育管理規約として細かい部分まで規定されていることが多いため、
ルールを守りトラブルにならない注意と配慮が必要となります。

■ペット禁止マンション
ペット共生型、ペット可とは逆に、ペットを飼うことはトラブルに
つながる可能性が高いとの発想から、禁止にしているマンションです。

違反してペットを飼っていた場合、単に隣人とのトラブルというだけにとどまらず。
義務違反としての措置や被害の責任を負うことになるため、
ペットと暮らすことはあきらめ、もし飼いたい場合は、転居を考える必要があります。

ペットを飼えるかどうかの飼育基準では、ペット共生型、
ペット可マンションしか選択枝はありませんが、どちらの共通していえることは、
飼育管理規約などのルールや社会的なマナーを守ることが大切なのはいうまでもありません。

マンションでのペット飼育トラブル

マンションで発生するトラブルについて、国土交通省による調査の結果では、第一位が駐車問題、第二位が生活騒音問題、第二位ペット問題となっており、この3つの問題がマンションでの3大トラブルともいっていいと考えられます。

マンションでペットを飼うという点でのトラブルとしては、生活騒音問題とペット問題は同じ次元の問題としてとらえることが大切で、感情的な部分で水面下で進展し、問題が表面化したときには
大きなトラブルにつながるという点ではよく似ています。

また、ペットの鳴き声や足音は生活騒音問題の一つとして考えてよく、
そういう意味では、マンションでのペットが原因によるトラブルは
大きな割合を占めているといえるでしょう。

ただここで勘違いをしてはいけないことは、こうしたペットの問題は
ペット自体に原因があるわけではないということです。
放し飼いにされているわけではなく、必ず飼い主がいるわけです。

言い換えると、マンションにおけるペットの問題は飼い主の問題であるということです。
トラブルを最小限に抑えるためには、飼い主のモラルとマナーの意識を
高めていくことが大切となります。

マンションでの飼い主のモラルとマナー

ペットの飼育が可能なマンションでは、ほとんどの場合、ペット飼育規約が決められています。
入居者はその規約に従ってペットを飼育しなければならないのはいうでもなく、
最低限守らなければならないルールです。

しかしそれはただの規約であって、トラブルはそれだけでは回避できません。
そこで求められるのがそれを守る飼い主のモラルとマナーです。

ペット飼育規約の中のには、多くのは場合、共用部分での飼育管理方法が決められています。
一見、その規約を守っていればトラブルにはならないと思われがちですが、
そこには少し落とし穴があります。

それは、ペットを飼っている人と飼っていない人との動物に対する感覚の違いです。
どの人も動物好きとは限りません、ペットを飼っていない人の中には動物が嫌いな人だっているのです。

動物が好きな人にとっとは、なんでもない程度の鳴き声や臭いであっても、
動物が嫌いな人にとっては、とても不快なこととして感じていることもあるのです。

ここで大切となるのが、マンション住民間のコミュニケーションです。
こういった動物に対する感覚の違いといったギャップや感情的な問題は、
ペット飼育に関する問題ではなく、人間関係そのものだからです。

トラブルを回避するためには、日頃からお互いが理解できるよう、コミュニケーションをとっておくことが重要です。

マンション室内で飼う時の注意ポイント

マンションでペットを飼う時に特に注意しなければならないポイントが騒音問題です。規約の中で騒音問題に触れていても、せいぜい「無駄吠えに注意すること」程度だと考えられます。

ペットに限らず、マンションでの騒音問題は大きなトラブルに発展する可能性があるため、ペットのしつけはもちろんのこと、生活環境を工夫して鳴き声や足音などの騒音に気をつけることが大切です。

■無駄吠えをさせないための工夫
①共用廊下側の部屋や、玄関口にペットハウスやトイレを置かない。
特に犬の場合、外から不審な音が聞こえると吠える修正があります。
できるだけ外の人の気配を近くに感じる場所から居場所を遠ざけることで、
無駄吠えを防ぐことができます。

②窓際にペットハウスや寝床を置かない。
鳴き声は壁よりも、窓から伝わる音の方が大きいのです。
また窓際は温度差が激しく、犬や猫は急激な温度変化に弱いため、
窓から最低でも1メートルぐらいは離した方がいいでしょう。

②隣との堺になる壁際にペットハウスや寝床を置かない。
壁からは隣の生活音や振動として伝わりやすく、人には気にならない音でも、
犬や猫は敏感に反応します。
壁にはペットハウスや寝床をぴったりとつけない方がいいのです。

■騒音対策の工夫
①フローリングにマットを敷く
マンションにおいてペットの居場所となる、リビングや廊下は
ほとんどがフローリングだと思います。フローリングの上を犬や猫が歩く時の立てる爪音は、
階下にシャカシャカと耳障りな音となって伝わります。

またはしゃいで飛び跳ねたり、ソファなどから飛び降りたりした時のドシン音は、
かなり響くため階下で生活する人にとっては不快な音の一つです。

ペットの生活範囲となるフローリング部分には防音用のマットを敷くことをおすすめします。
マットを敷くことはペットの爪による傷防止になるので、特に賃貸マンションの場合、
フローリングの保護という意味でもおすすめです。

さて、マンションなど集合住宅の中でペットと暮らしやすい方法をいろいろと考えてみました。
まず、ペット禁止マンションで、ペットを内緒で飼うことは論外で、
ペット可マンションにおいても規約を守るのは当然のことです。

ただそれ以上に大切なことは人間関係です。
マンションなど集合住宅の中でペットとの共生は、実は人との共生でもあるということを
考えてみていただきたいと思います。

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