犬が快適に生活できる住まいの工夫(玄関・廊下・階段・リビング)

室内で犬が快適に生活できることを考えたときに、人にとっての快適さとは
また違った工夫が必要となります。

特に、安全性については一番大切で、犬が不具合や事故を起こさないよう
特別な配慮をしてあげることが重要です。

そこで、犬が室内で生活するときのいろいろいなシーンを想定して、
犬にとってやさしい住まいの工夫について考えてみたいと思います。

玄関や廊下の工夫

室内で犬を飼っていても、100%室内で散歩もさせませんということは
あまりないと思います。犬にも運動不足やストレスがあり散歩をさせて
あげることは必要です。

そういう意味では、玄関は人と同様、犬にとっても外出する時の通り道であり、
配慮をしてあげる必要があります。

犬の通り道の玄関や廊下の工夫

まず、玄関の上り口の段差対策を考える必要があります。特に小型犬や老犬がいるご家庭では、段差に高さがある玄関を飛び降りたりすると、脚を痛めたり、股関節脱臼になる危険があるため注意が必要です。

できれば段差がなくなるように、ペット用のスロープか、ステップなどを用意できるとベストです。2段か3段のステップになるようにボックスを重ねて置くなどで代用してもOKです。

しかし勢いがついて段差を誤って飛び降りてしまうということもあるでしょう。
その時、玄関の土間が硬くてすべりやすいタイルや、コンクリートだと危険です。
弾力性のあるコルクマットを土間に敷くという対策はいかがでしょうか?

玄関の土間全面にコルクマットを敷いているという方もわりといらっしゃるようです。
大切なことは、犬が玄関の上がり下りをする時の脚への負担を、可能な限り
なくするということなのです。

なぜか犬は玄関が大好きです。
昼間に家族全員が外出して留守になる家の場合、犬が玄関で寝て家族の帰りを
待っているということはよくある光景です。
蒸し暑い夏などでは、玄関先が涼しいということもあるのでしょう。
玄関先の犬の居場所として、玄関マットとしてラグ風にコルクマットを敷いて
あげるのもおすすめです。

玄関周りにコルクマットを敷くということは、一般的に暗い印象の玄関の土間が
とても暗い明るい印象となり、コルクの効果で冬は暖かく夏は涼しくお客様の
お迎えができるという人にとってもうれしい効果があります。

また廊下についても配慮が必要な場所です。
待ちに待った家族が帰ってくると、嬉しくておかえりなさいのダッシュを
しやすい場所で、何らかの滑り止めが必要となります。
ここでも、コルクマットが一番のおすすめです。

階段の工夫

二階建ての住宅にお住まいの場合、階段を使って上り下りをする必要があります。
しがし、階段は人に合わせて作られたもので、犬が上り下りをすることは想定
していません。そのため、犬にとっては階段は非常に危険なものなのです。

特に上る時よりも下りる時が危なく、滑って転落してしまうということが十分に
考えられ、実際に転落事故は多く発生しています。

またトイプードルなどの小型犬や足の短い犬にとって階段を下りるということは、
普段しない無理な動作をすることになり、かなり足腰の負担となります。
頻繁に階段の上り下りを行っているとヘルニアになってしまう可能性もあります。

できれば、赤ちゃん用のベビーゲートのようなものをつけて階段への侵入を防ぎ、
上り下りをさせない工夫が必要です。

リビングの工夫

リビングは家族と過ごす場所で、家族の一員である犬にとっても一番長い時間過ごす
場所となるため、一番最初に快適に生活できる工夫をしてあげたいものです。

たとえば床は滑りにくく、なおかつ傷がつきにくく汚れてもサッと拭くだけでよく、
安全で掃除が楽な素材を選ぶことがポイントです。

フローリングは掃除をしやすい点では合格ですが、滑りやすく傷がつきやすいという
点ではNGです。また、カーペットは逆に抜け毛が絡んだり、ダニやノミが発生しやすいなど、
掃除がしにくいという点でNGです。

リビングの工夫

そこで、全てを兼ね備えたすぐれた床材ということでコルクマットという選択となるのですが、犬の床滑りを防止する点、爪にやさしい点、掃除がしやすくダニが発生しにくい点、フローリングの傷防止になるなど、犬の生活環境にとってこれ以上やさしい床材はないのではないかと思います。

コルクマットといっても床を張り替える必要がなく、床の上に敷く安価なジョイント式のものがあるので、敷くのもとても簡単でおすすめです。

また、意外と忘れられがちなのが夏場の熱中病対策です。
犬は人間より体温の高く、汗腺が発達していないため、人間以上に暑さに弱いのです。
特に昼間に家族全員が外出し、犬が留守番をするというケースでは注意が必要です。

留守中でも高い位置の窓を開けて置いて、風通しをよくする工夫をしたり、
できれば冷却ジェルの入ったペット用クールマットを用意してあげるなどの配慮を
してあげることも大切です。

以上のように、関・廊下・階段・リビングにおいての住まいの工夫について考えてみました。
犬といっても家族の一員です。赤ちゃんや高齢者にやさしい住まいを考えることと、
なんら変わりはありません。
犬においても、子犬のうちから老犬になるまで、一生快適に生活できるやさしい
住まいの工夫を考えてあげたいものです。

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