シックハウス症候群とは

シックハウス

新築やリフォームしたての家に住みはじめて間もなく、アレルギー性鼻炎のような症状や、目がチカチカしたり喉のイガイガ、さらに症状が進むと頭痛やぜんそく、アトピー性皮膚炎が悪化するなど、いろいろな症状が出てくることがあります。

これがシックハウス症候群で、新築病ともいわれるものです。

新築病といわれる所以は、新築やリフォームした後の家やマンションで生活をはじめてから症状がででくるところにあります。
おもに1~2年後に発症することが多いようです。ただ注意が必要なのは、何年も生活した後に症状が出てくる人もいるため、
シックハウス症候群とは気が付かないことが多い点です。

逆に、新築のマンションに引っ越しをして数日で頭痛などのシックハウス症候群の
症状が出た、子供部屋の模様替えで壁紙の張り替えをすると一週間くらい後に、
子供に喘息の症状が出たなどの、わずかの短い期間での発症例も多くあります。

いずれも実家に戻ると症状が治まった。その子供部屋を使わないようにして、
十分な換気をすると症状が治まったというように、
明らかにシックハウス症候群であることが判断できるケースです。

一般的に私たち人間は、室内で過ごす時間が一日のうち約80%にもなります。
その生活空間が有害な化学物質で汚染されていると考えると恐ろしいことです。

住宅に使われる多く使われる多くの合板は、防腐剤、防カビ剤、防虫剤などで
処理されているものです。また畳でさえも、ダニの発生を防ぐための有機リン系の
殺虫剤を含んだものが縫いこまれているのです。

このような有害な化学物質が徐々に少しずつ室内の空気に放出されており、
しかもそれが長期間にわたって続くということがシックハウス症候群を
引き起こす原因になるのです。

化学物質過敏症が発症するメカニズム

よくシックハウス症候群と比較されるものに化学物質過敏症があります。
この二つはよく混同されることがありますが、一応分けて考えられるものです。

シックハウス症候群が進行すると化学物質過敏症となるケースが多く、
また逆に化学物質過敏症であると、シックハウス症候群の症状がでる可能性が高いため、
この二つは密接に関連しています。

しかし、化学物質過敏症になる原因の50%以上がシックハウス症候群だとの
報告もあるため、シックハウス症候群は化学物質過敏症の最初の段階の症状で
あるといえるかもしれません。

「化学物質過敏症≧シックハウス症候群」このような関係にあります。

化学物質過敏症は、これぐらいなら大丈夫というような、
アレルギーを引き起こさないような極々微量の化学物質に長期間さらされる
ことにより引き起こされる症状です。

頭痛や吐き気、咳や喉痛、体がだるいなど、現れる症状も様々であるため、
本人が化学物質過敏症と自覚できないケースも多いのです。
そうなると、ただ単に疲れや風邪のせいと考えられがちで、
まさかそれが化学物質に原因があるとは思わず、原因となる物質の特定も難しくなるのです。

今や化学物質過敏症の症状を持っている人口は拡大し、
何らかの症状がある人は日本でも10人に一人ともいわれています。

化学物質過敏症の発症メカニズムは、人間をコップに例えて説明されます。
水道の蛇口がゆるんでポタポタの滴り落ちる水をコップに受け止めるように、
微量の有害物質は、人間の体に徐々に蓄積されていきます。

一定量までは受け止めることができますが、その人のキャパシティを超えた場合に
いろいろな症状を引き起こします。しかも一旦発症すると、その後は極微量でも
体が反応するようになります。

あなたは大丈夫ですか?

自分は化学物質過敏症に無関係だと思っていないですか?
よく似たものに花粉症があります。
現在、日本では30%もの人が花粉症になっているといわれていますが
自分とは無関係と思っていた人が、ある日突然、花粉症を発症してびっくり
することが多いのではないかと思います。

同じように、化学物質過敏症も表面上は全く影響を受けていないと思っていても
有害な物質に汚染されている環境で暮らしていると、体に蓄積されていっている
ということなのです。

そして症状が出た時はすでに遅しで、かなり進行しているケースが多いのです。
今、自覚症状がないとしても一度住宅環境を見直し、必要であればエコリフォーム
することも検討することも大切です。

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