赤ちゃんの皮膚はとても薄くて敏感なため、トラブルを起こしやすいのです。
皮膚は、ばい菌や刺激物などをシャットアウトするバリア機能がありますが、
赤ちゃんの肌は大人の皮膚と比べると半分以下の厚さでとても薄く、
未成熟でバリア機能が働きません。
赤ちゃんは大人に比べて驚くほど新陳代謝が激しく汗をかいたり、
衣類が汚れたりします。そのため汗や衣類の汚れなど、
ちょっとした刺激が皮膚のトラブルの原因となるのです。
しかし、赤ちゃんの皮膚がトラブルを起こしたとしても、あわてる必要はありません。
よくあることとして、お母さんは落ち着いて対処をしてください。
赤ちゃんの皮膚トラブルの種類
赤ちゃんがよく起こす皮膚のトラブルの種類にはこんなものがあります。
■あせも
赤ちゃんはとても多くの汗をかきます。
しかし汗腺がまだよく開いていないので、汗が汗腺の出口に詰まってしまう
ことが多いのです。これがあせもの原因となるのです。
■かぶれ
離乳食が始まったばかりの赤ちゃんは、食べ物で口のまわりがべたべたになります。
その食べ物にかぶれて口周りが赤く湿疹になることがあります。
■おむつかぶれ
おむつが汚れたまま長くつけていると、おしりが湿気やうんちの成分に
かぶれることがあります。そのかぶれでおしりが赤くなったり、
ひどくなるとジクジクするようになります。これがおむつかぶれです。
■乳児湿疹
低月齢の赤ちゃんに起こりやすいトラブルで、顔や体の一部に
真っ赤なブツブツができます。これは生まれて間もないため、
まだ母体ホルモンの影響が残っているため、皮脂が多く出ることで、
皮膚がべたべたするためにできます。顔にできる湿疹を「新生児にきび」といいます。
時期がくれば自然に治るトラブルでもあります。
■アトピー性皮膚炎
症状が軽い場合は乳児湿疹と区別がつきにくいものです。
かゆみが強いのが特徴で、繰り返したり、慢性的に長引く湿疹です。
かゆみが強いため、かきむしったり、かき傷がひどくなるとジクジクしてきます。
症状がひどい時はアレルギーなどのアトピー素因を疑う必要があります。
■カンジダ皮膚炎
カンジダ皮膚炎の原因となるのは、カンジダ菌というカビの種類のひとつです。
そのカビがおむつをあてている部分に繁殖すると、皮膚が赤くなったり、
ブツブツができてその部分が膿んだりします。
■ウイルス感染による皮膚炎
生後半年から1歳前後までの間にかかりやすい感染症として、
突発性湿疹、はしかや風疹、水ぼうそう、手足口病などがあります。
これは、お母さんからもらった免疫が弱まり始めるのが生後3か月を過ぎた頃からだからです。
発熱を伴って小さな赤い発しんがでるのが特徴です。
赤ちゃんは普通の風邪でも発疹がでることもあります。
皮膚トラブル防止に適切なスキンケアを
赤ちゃんの皮膚は毎日どんどん変化していきます。
いろいろな外界からの刺激に敏感でトラブルを起こしたとしても、
赤ちゃんの肌に合った適切なスキンケアをすれば、
かぶれなど軽いトラブルならすぐに治ってしまいます。
赤ちゃんの皮膚は汗や皮脂の汚れ、その他食べ物など外から付着する汚れに敏感で刺激になるため、汗や汚れをすぐに落とし、清潔さを保つことが大切になります。
また、低月齢のときは皮脂でべたべたしがちですが、生後4ヶ月頃からは肌がカサカサしてくる赤ちゃんもいます。
皮脂はバリア機能が弱い赤ちゃんの肌を守る役割をしますが、
乾燥してカサカサになってくると皮膚のバリア機能が働かずかゆみが出たり、トラブルを起こしやすくなってしまいます。
皮膚を洗った後や、冬の季節など乾燥しやすい時期は、
保湿剤でしっかりと保湿してあげることが大切です。
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