赤ちゃんのおすわり、ハイハイの疑問

赤ちゃんの発育には、とても個人差があります。
しかし、そうとわかっていても人から見聞きしたことと自分の子が違っていると、
つい「うちの子は大丈夫なんだろうか?」と心配になってしまうものです。

とくに、おすわり、ハイハイについては赤ちゃんによって個人差が大きく、
様子もさまざまです。
そこで、赤ちゃんのことが気がかりで心配なお母さんのためにQ&Aを用意してみました。
参考になる点が少しでもあれば幸いです。

おすわりについての疑問

おすわりができるってどういうことですか?
背筋がまっすぐ伸びて安定するようになることです。
上半身が安定してきて、手を前につかなくても体を背中で支えられるようになった状態です。おすわりが初めてできた時は、まだ背中が曲がって不安定ですが、やがて背中がなっすぐに伸びて、手を前につくことなく自由に動かせるようになります。
おすわりが嫌で泣きます。練習をさせなくてもいいですか?(6カ月)
8カ月頃までは様子をみてください。
6カ月であれば、までできなくてもおかしくありません。赤ちゃん自身が不安定な状態を嫌がって泣いているのでしょう。首がすわるなど、これまでの発育が順調であれば、8カ月頃までは様子をみてもいいでしょう。嫌がっているのに無理やり練習までさせる必要はありませんが、赤ちゃんの発育上、おすわりも大切な過程の一つなので、機嫌のいいときを見計らって徐々にチャレンジをさせてあげてください。
9カ月になってもおすわりをしません。
まずパラシュート反射がでるかどうか試してみてください。
「パラシュート反射とは、赤ちゃんが生後9カ月を過ぎた頃になって現れる反射のひとつで、身体が前に倒れそうになった時に、両手を伸ばして手を開いて支えようとする動作のことです。具体的には、おすわりの姿勢で肩を軽く押してみてください。その時、倒れる前にサッと手を出すことができれば、おすわりの準備はちゃんとできています。できるまでもう少しなので待ってあげてください。
9カ月になってもおすわりをしません。
まずパラシュート反射がでるかどうか試してみてください。
「パラシュート反射とは、赤ちゃんが生後9カ月を過ぎた頃になって現れる反射のひとつで、身体が前に倒れそうになった時に、両手を伸ばして手を開いて支えようとする動作のことです。具体的には、おすわりの姿勢で肩を軽く押してみてください。その時、倒れる前にサッと手を出すことができれば、おすわりの準備はちゃんとできています。できるまでもう少しなので待ってあげてください。
ねんねよりおすわりが好きのようです。早い時期からさせてもいいですか?(5カ月)
赤ちゃんが好んでそうするなら大丈夫です。
早い時期からおすわりをさせても、腰や背中に負担がかかるということはありません。ただまだ5カ月では安定したおすわりはできないと思いますので、後ろや横に転んだ時の対策に気をつけてください。できればお母さんのひざの上にすわらせてあげると安心できます。
おすわりしたまま、カエルのようにぴょんぴょんしながら進みます。(7カ月)
腹ばいが苦手な赤ちゃんに多い動きです。
シャフリングといって腹ばいが苦手な赤ちゃんに多い動きです。足を交互に動かすことができないため、慣れているおすわりのまま動くことを覚えてしまうようです。しかしこの動きをする赤ちゃんは、ハイハイをせず、つかまり立ち、たっちへ移行することが多いのが特徴です。

ハイハイについての疑問

ハイハイができるってどういうことですか?
おしりをしっかりと持ち上げて前に進めるようになります。
ハイハイは、腰をしっかりと持ち上げて移動ができるようになることです。ただハイハイにもうつぶせの状態で進む、ずりばいなど成長の過程があります。上半身とともに下半身が成長してくると、体を手とひざだけで支えられるようになります。片手と両ひざの3つだけで支え、移動できるようになるとハイハイの完成です。
四つんばいになって腰を上げたままストップし前に進みません。(6カ月)
手をどう動かしたらいいのかわからないのだと思います。
手の動かし方がわからないか、慎重な性格で一歩を踏み出すのに勇気が出ず、躊躇しているのかもしれません。足腰の筋肉が発達してくれば自信も出てきて、ある日突然ハイハイを始めることもあります。今の時点で、うつぶせでしっかりと手で体を支え、胸を上げていることができるようなら、このまま見守ってあげてください。
あおむけになって背中て進みますが心配ありませんか?(9カ月)
すわらせて前に手をつくか確認をしてみてください。
この赤ちゃんにとって、今のところあおむけで寝ながら進むスタイルが一番楽な移動方法なのでしょう。おすわりをさせた時に自然に背を伸ばしたり、背を丸めて前に手をつくか確認をしてみてください。もし、おすわりの時でも頻繁に体をそらせるようなしぐさをするときは、ごくまれに神経系の異常も考えられますので小児科に相談をしてみてください。
7カ月ですが、ずっとずりばいのままです。このままで心配ありませんか?
四つん這いにならない赤ちゃんも多くいるので心配ありません。
9カ月頃までは、ずりばいが続くのは珍しいことではありません。そこからハイハイやひざを浮かして足を立てるようにして進む、高ばいに移行する場合もありますが、四つん這いにならない赤ちゃんは意外と多いのです。中には片足だけでずりばいをする赤ちゃんもいます。
1才になるのにまったくハイハイをしません。
ハイハイをしなくてもつかまり立ちをするのであれば問題はありません。もしすわったまま移動をしようとしないのであれば、あそこに行きたい、あそこにあるものを触ってみたい思うような動機を作ってあげてみてください。自分から移動をするにはきっかけが必要な場合もあります。

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フローリングなど滑りやすい床では、赤ちゃんが上手にハイハイをすることができません。赤ちゃんのハイハイの時期にはコルクマットが最適です。赤ちゃんの大切な成長時期にしっかりとハイハイをさせてあげてください!