赤ちゃんの乳児ぜんそくは早めの判断と予防を

赤ちゃんのぜんそく

赤ちゃんが、激しい咳とともにゼーゼー、ヒューヒューと音をたてて
苦しそうに息をしているのを見ているのは本当に辛いものです。

赤ちゃんのぜんそくで2歳未満場合のぜんそくのことを限定的に乳児ぜんそくといいます

気管支が腫れたりたんがつまったりして狭くなっているため「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と呼吸の音がする喘鳴と同時に呼吸困難のような発作症状を伴うのが特徴です。

以下のような症状がある場合はぜんそくであることが疑われます。
○夜や明け方に音を立てて苦しそうに息をするのがひどくなる。
○呼吸が苦しそうで、息を吐く時に音がしだしにくそうにしている。
○横になって眠れず、座った姿勢をとる。

ぜんそくの2つの要因

赤ちゃんの発作の様子

赤ちゃんがぜんそくの発作をおこすには、いろいろなことがトリガーとなります。その原因については2つの要因があり、アレルギー的要因と非アレルギー要因とされています。

●アレルギー的要因
その名のとおり、アレルギーの原因物質のアレルゲンが体内に侵入することにより、ぜんそくの発作を起こします。

主なものは、室内においてはハウスダスト、ホコリ、ダニ、花粉類、カビ、
犬や猫のペットの毛などがあります。屋外では花粉類やカビなどが原因となります。
その他、食事によるものとして卵、エビやカニなども原因と考えられます。
赤ちゃんのぜんそくの原因として多いのは主にアレルギー的要因とされています。

●非アレルギー的要因
また、アレルゲンとなるものを特定できない原因によって発症するのが
非アレルギー的要因のぜんそくです。
風邪などのウイルス、タバコの煙、気温・湿度の急激な変化、
家具や建材に含まれる化学物質など、実にさまざまなものがあり要因を特定しにくいのが特徴です。

赤ちゃんの乳児ぜんそくの判断基準

お母さんの判断

赤ちゃんが咳かぜになった時には、ぜんそくと似た症状が見られることがあります。しかし咳かぜとは違い、乳児ぜんそくだと家庭で判断する基準は、最初にゼーゼーという音を立てる症状があって一旦治まった後、3回以上繰り返すことで判断します。

この、ゼーゼーという音は息を吐く時に出る音なので、赤ちゃんの息が顔にかかるくらい近づいて息を吐く時に音がするようなら判断回数としてカウントします。

赤ちゃんのぜんそくの多くの場合、何らかのアレルギー的要因が関係していると考えられ、その場合の最大の原因はダニやハウスダストによるものだとされています。

もし、家庭でも乳児ぜんそくの疑いが強いと判断された場合は、
何がアレルゲンとなってぜんそくを引き起こしているか調べるために
病院でアレルギー検査を行ってもらう必要があります。

また、赤ちゃんにぜんそくの発作を起きた時の様子をよく観察しておき
アレルゲンとして疑わしいものを記憶しておくことも大切です。

乳児ぜんそくとアトピー性皮膚炎の関係

アレルギーと関連性のある病気の代表の、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、
乳児ぜんそくのうちで、一番早い時期に発症する傾向が見られるのがアトピー性皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎の約60%は1歳未満の乳児期に発症するといわれています。
乳児ぜんそくはもうすこし遅く、2歳までに約60%が発症します。

しかし、アレルギー性の疾患がある赤ちゃんは他のアレルギー疾患を併せ持つことが多く、
アトピー性皮膚炎と乳児ぜんそくの両方を合併している赤ちゃんのうち
約90%は、最初にアトピー性皮膚炎を発症し、その後少し遅れて
乳児ぜんそくを発症すると報告されています。
また、逆にいうと90%以上でアトピー素因があるといわれているのです。

発作予防の大切さ

ぜんそくの予防

赤ちゃんがぜんそくを持っている場合でも、発作の時以外は元気で
目立った症状もありません。しかし、発作が起こった時だけ対処をすれば
いいかというとそうではありません。

特にぜんそくは発作症状を繰り返すのが特徴のため、何度も繰り返すうち
ちょっとした刺激でも発作を起こすという悪循環に陥ってしまいます。
そうならないように、普段から発作を起こさない予防対策がとても重要となります。

できるだけ早いうちにぜんそくと判断し、予防と治療を開始することで
悪循環、重症化することを防ぐことができるのです。

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乳児ぜんそくの場合、ほとんどの場合がアレルギーが原因となります。アレルギンとなるダニやハウスダストを減らす環境対策を徹底することが予防対策として必要になります。
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