赤ちゃんのずりばい(腹ばい)が大切な理由

赤ちゃんのずりばい(腹ばい)がとても大切であることが意外と知られていません。

生まれてまもない時には、手足を動かすことさえやっとだった赤ちゃんが、
やがてずりばいをするようになって、そのうち1才をすぎるころには、
立って歩けるようになっていきます。

このように、赤ちゃんは、生れ落ちてから2才をすぎるまでの間に、
人類の生命の進化の過程を再現しているといえます。

つまり一つ一つのステップを踏みながら成長をしていくのです。

他の赤ちゃんと成長の過程を比べて遅いことを悩んだり心配する必要はありません。
発育には飛び級はないのです。成長の階段を一段ずつ確実にあがっていくことによって
赤ちゃんの能力が高まっていくのです。

赤ちゃんのずりばいと脳の発達の関係

赤ちゃんは手足をばたつかせることから始まり、うつぶせのずりばい、ハイハイ、
つかまり立ち、よちよち歩きと成長の過程を経ていきますが、実は脳の発達も
その成長の過程に伴って発達の段階を経ていくのです。

生まれてすぐの手足をばたばたさせる段階では、延髄というもっとも古い脳の部分が使われますが、成長に伴ってずりばいの段階では脳橋、その後に中脳、皮質という新しい脳が使われるようになってきます。

建物でいうと、まず基礎と骨組みが作られ、その後に壁が内装が作られていきますが、建物を支える土台となる基礎部分と骨組みがとても大切なことはいうまでもありません。

赤ちゃんの成長においても同様で、脳の発達において一番大切な
土台の部分が、延髄と脳橋となるわけですが、ずりばいの運動をする
ことでその機能が発達するのです。

脳性麻痺のお子様や、脳梗塞などで運動機能がマヒした方が、腹ばいをすることが
難しいことからも、脳とずりばいの関係が大きいことを物語っています。

わが子の成長を願うあまり、ついつい、早くハイハイやたっちができることを望み、
その前のずりばいの段階が重要であることを見落としがちになります。
ずりばいの運動を、どれだけしっかりとさせているかによって、その後の知性や
運動能力の発達に大きく影響してくるのです。

赤ちゃんにずりばいのすすめ

生まれる前の赤ちゃんは、お母さんのお腹の中でぷかぷか浮かんで時を過ごしており
無重力に近い状態であるといえます。

そして生まれると同時に重力と出会うわけですが、最初の頃は寝ているだけで
まだ重力を感じることはありません。
しかし、ずりばいをするようになると状況が一変します。
赤ちゃんにとっては初めて重力というものを感じるようになるのです。

なんとか体を動かそうと手足をバタバタさせて重力との戦いが始まるのですが、いわば、この重力というものがスイッチとなり、体や脳の健全な発達の引き金となるとだと考えられます。そしてそのきっかけとなるのが、ずりばいだということです。

赤ちゃんの成長過程でも特に気になる、免疫に関連する扁桃腺や胸腺の発達や、脳下垂体、さらには肺の働きも、ずりばいと大きな関係があると考えられています。

しかし、とても残念なことに、ずりばいの重要性があまり認識されていません。

赤ちゃんが床の上でずりばいをすることを嫌がるようなら、床の上でさせずに
お父さんやお母さんのお腹の上にのせてあげることをすすめられていたり、
いつまでもハイハイができず、お腹をつけてずりばいになっていることが、
まるでいけないことのようにいわれたりします。

赤ちゃんのずりばいは、本来は重力を感じて、床にお腹をつけてすることに
意味があります。確かに、生まれれてまもない赤ちゃんを冷たい床や汚れた
床の上に置くことに抵抗があると感じることは無理はないと思います。

実際のところ、フローリングは赤ちゃんがずりばいをするには冷たすぎ、
硬くて滑りすぎるので向いていません。衛生面も気になるところです。

そこでできれば、赤ちゃんがずりばいをしやすい床にしてあげてほしいのです。
赤ちゃんのずりばいには、ふかふかのマットがいいわけではありません。
適度な硬さとクッション性、赤ちゃんが手足を動かした時、しっかりと動ける
床がいいのです。

そこでおすすめしたいのがコルクマットです。
その点、コルクマットは赤ちゃんがずりばいをするのには最適な床といえます。
衛生面でも申し分ありません。

赤ちゃんの一番大切な時期に、最適な床で思う存分ずりばいをさせてあげてください。
どうか「早くハイハイができるようにならないか」と焦らず、赤ちゃんのすりばいを
見守ってあげてほしいと思います。

【その他関連記事】


赤ちゃんがずりばいのできる期間はごくわずか。今しかありません!その成長の過程に大切な時期をのがさずコルクマットの上で思う存分ずりばいをさせてあげてください!