フローリングの床冷えや結露の原因と対策

フローリングの床冷えや結露にお悩みではありませんか?
新築やリフォームで憧れのフローリングにしたところ、あまりの床冷えや予想もしなかった結露の
発生に悩まされているという話をよく聞きます。

足元の冷え

マンションといえば、今やフローリングのリビング、キッチンは当たり前です。しかし、この人気のフローリングの欠点は、とにかく冷えるということです。

ほんとうに寒い住宅というのはあるもので、床冷えをしている部屋に入ると顔は温かいのに足元が寒いと感じたり、知人、友人をフローリングの部屋に招くと「床が冷えるね~」と指摘をされたりすることもあります。

また、床冷えとも大きな関連があるのが、フローリングの結露です。まるで汗でもかいたようにフローリングの一部に結露がついたり、上に敷いた布団やベッドの下など、床と極端に温度差があるところには結露が発生しやすくなります。

特に冬場のように毎日頻繁に結露が発生すると、フローリングが傷んで腐食したり、
カビの発生原因となってしまいます。

そこで、このフローリングの床冷えや結露の原因と対策について考えてみたいと思います。

フローリングの床冷えの原因

足元から冷えるという、いわゆる底冷えの原因は建物の構造によるものが大きく、
冬場に外気が下がると、窓や屋根、壁や床など様々な部分から部屋の熱が奪われていきます。

また、逆に外気によって冷えた窓や床に触れた室内の空気は、冷やされて循環します。
このように外からも内からも熱が奪われるのが部屋の空気が冷える理由です。

そして冷やされた空気は暖かい空気に比べて重いため、必然的に部屋の下にたまります。
これが底冷え現象が起こる原因なのです。

フローリングの板

ここで、それでは何故フローリングが特別に床冷えするのかという疑問がわきます。それはつまり、フローリングが他の床材と比較すると特別に冷えやすい材質だということなのです。

冷えやすい材質ということはどういうことなのでしょうか?同じフローリングでも、合板と無垢材では触れた時の温かみがちがいます。同じ木なのに温かさに違いがあることを不思議に思われないでしょうか?

自然な木には空気が入る隙間があり、この比率を「空隙率」というのですが、合板は薄い何枚もの板を圧縮してつくるので、極めてこの空隙率が低いのです。ほとんど空気を含んでいないといっていいのです。

考えてみてください、全く空気を含んでいないガラスや金属は断熱性とは程遠く
冬の寒い外気にさらされていると凍りつくほどに冷えています。

つまり、フローリングで床冷えする理由は、空気を含まない材質であるがゆえに
床下からの冷たさと、下にたまった空気にさらされることによって冷やされ、
さらには部屋の空気をその床で冷やし続けるという悪循環になっていることにあります。

フローリングに結露が発生する原因

次に、フローリングの結露についてですが、その原因は床冷えと切り離して
考えることはできません。

まず、結露の発生原理について考えてみたいと思います。

フローリングの結露

空気には温度が高いほど水蒸気を多含むという性質がありますが、冬の暖房した室内の空気は外気や冷えた部屋に比べて温度が高いため、多くの水蒸気を含んでいます。この空気が冷えた窓ガラスやフローリングの床に触れると水滴になり、これが結露といわれるものなのです。

これは、空気中の水蒸気が飽和状態となる「露点温度」というものがあり、その露点温度を下回った時に、水蒸気があふれて水滴となる現象です。

結露はなにも冬だけに発生するわけではありません。夏に発生する、夏型結露というものあります。

梅雨の時期は気温も湿度も高く大気中に多くの水蒸気を含んでいます。
この高温多湿の空気が室内に入り、エアコンなどで冷やされたフローリングに
触れても結露は発生するのです。

フローリングの床冷えと結露の解消方法

■床冷え対策
さて、フローリングの床冷えの対策方法としては一にも二にも断熱という
ことが大切なのはいうまでもありません。
ここでは床の断熱にポイントを絞って考えてみたいと思います。

床の断熱については、床下に断熱材を入れたり、床暖房にするということが最も効果的なのですが、施工費や設備費が高額となることや、住宅が賃貸マンションであったりすると、現実的な対策法とはいえません。

そこで、あまり費用かけず効果のある方法を紹介いまします。フローリングの上にコルクマットを敷くという対策方法となります。

なぜコルクマットなのかということにはちゃんとした理由があります。

住宅の断熱材には多くの種類がありますが、主な素材としては、グラスウールのような無機繊維系、ウレタンフォームのような発砲プラスチック系、また、コルクのような自然系のものがあります。

これらが断熱材として利用されるのは熱伝導率が低い素材だからなのです。
そして、もう一つの条件が、素材の内部に無数の気泡をそなえていて空隙率がとても高く、
熱伝導率の低い空気を多く含んでいることなのです。

その点でコルクマットは、熱伝導率が極めて低いコルクを表面に使用し、
裏面にはEVA樹脂という、ポリエチレン樹脂発泡体を使用しているため、
断熱性がとてもすぐれているのです。

フローリングの上にコルクマットを敷くことで、床下からの冷たさと、
部屋の下にたまった冷気を遮断し床冷えという悪循環を断ち切ることができるのです。

コルクマットを敷いただけで室温が1℃以上も上がる防寒の効果があり、
なによりフローリングのような凍るような冷たさとは無縁となり、冬でも
スリッパなしであるけるほどの温かさを感じることができます。

■結露対策
次に、結露の対策となりますが、基本的には床冷え対策として、
コルクマットを敷くことによる断熱効果でフローリングの冷えが解消されるため、
結露の発生も同時に解決されます。

しかし、もし心あたりがあるなら次のことを検討してみてください。
それは暖房器具についてです。
結露が発生して困っている場合、ファンヒーターやストーブなど、
室内燃焼タイプの暖房器具をお使いではないでしょうか?

室内の空気を燃やして熱を発生させる暖房器具は、空気を燃やす時に
水蒸気を発生させます。これがやっかいな結露の原因となるのです。
これらの暖房器具を使うのを止めるだけで状況が大きく変わります。

おすすめなのはエアコンです。電気代が気になるということもあるかも
しれませんが、最近の省エネタイプのエアコンは、むしろファンヒーターよりも
暖房費としては安くすみます。

エアコンは室内の空気を外に排気しますが、その時に水蒸気も排気といっしょに
でて行くので結露にはとても抑止効果があります。

ただしその分、室内は乾燥するので、できることなら加湿機能がついているものが
おすすめです。結露が発生しない適度な湿度を保つことができるので重宝すると
思います。

このように結露の発生には湿度がとても大きく関係しているのですが、
コルクマットには、コルク内部の気泡が調湿機能と吸湿機能を果たして
結露の発生を抑制するといううれしい効果があるのです。

以上のように、フローリングの床冷えと結露の対策としては、コルクマットは
とても適したものといえます。ぜひお試しください。

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断熱材としても使用されているコルクと、EVAのコラボでできたコルクマットは優れた断熱効果があります!フローリングの床冷えや結露対策なら、まず一番にコルクマットを敷いてみませんか?必ずやその効果を実感できることでしょう!