室内で犬を飼うご家庭は多いことと思います。
もし犬をフローリング床で飼っている場合、ぜひ考えていただきたいことがあります。
家の中を走り回るのが大好きな元気なワンちゃんですが、走り始めの数歩を足を空回りさせたり、
フローリングの床を滑りながら走っていませんか?
見ているととても微笑ましい光景ですが、犬の足には思わぬ程に大きな負担がかかっています。
犬の関節トラブルの原因ついて
ワンちゃんは走るのが大好きで、足腰が丈夫というイメージがありますが、実際には脚の関節はそれほど強くありません。
毎日フローリング環境で生活していると、それが関節を痛める原因になっているケースが多いのです。
犬はもともと屋外で生活しており、室内の滑りやすいフローリングには脚が対応できていません。
そのため走り回る時の空滑りや、ソファなどから飛び降りた時の脚の踏ん張りなど、危険がいっぱいです。
犬の関節トラブルの70%は滑りやすい床の上での生活が原因となっているとの報告もあります。
犬の関節の病気について
フローリングでの滑りで発症する後天的な関節の病気と合わせて、
犬の中には先天的に関節の病気を持っている子がおり、
それが関節トラブルを多くする原因となっています。
犬の散歩中の歩き方が何か変に感じたり、
立っている姿勢が少しおかしい感じることはありませんか?
それはもしかすると「膝蓋骨内方脱臼」という病気かもしれません。
膝骸骨内方脱臼とは簡単にいうと膝蓋骨が 脱臼してしまう病気です。
膝蓋骨は膝のお皿の部分で膝を伸ばしたり曲げたりするとき使う靭帯を
スムーズに動くようにしている骨です。
膝蓋骨は靭帯でつながっているので、この骨が脱臼してしまうと
それに付いている靭帯もうまく動かせなくなり、症状が進むと足を着くことが
できなくなってしまうのです。
特にヨークシャー・テリア、ポメラニアン、トイ・プードル、チワワ、シーズー、
柴犬などの小型犬に多く発生します。
もし以下のように歩き方や立つ姿勢が少し変だなと思ったら膝蓋骨脱臼を疑う必要があります。
■片足をあげたまま歩くことがある。
■スキップして歩くことがある。
■後ろから見て足が曲がっているように見える。
先天性の関節の病気としては「股関節形成不全」というゴールデン・レトリバーや
ラブラドール・レトリバーの大型犬によく見受けられるものがあります。
その他、犬の足腰の病気の代表的なものに、以下のようなものがあります。
■椎間板ヘルニア(ついかんばんヘルニア)
■レッグ・ペルテス病
■特発性多発性関節炎(とくはつせいたはつせいかんせつえん))
詳しくは【関連記事】犬の足腰の病気|びっこや引きずりの症状と原因も参考にしてください。
犬の関節トラブルの予防策
まず一番大切なことは、飼い主さんが「犬は関節が弱い動物である」と認識することです。
犬は走ることも遊ぶことも大好きです。
元気に遊ばせてあげることは健康面からも大事なことですが、楽しく遊んでいるつもりが家の中で滑ったり、飛び降りたりして、関節を痛めることが実によくあるのです。
犬と暮らすには環境に配慮が必要です。犬の行動を飼い主さんは予期して、家具の配置や足元の安定感を考えてあげてください。
また、フローリングにはぜひ滑り止めの対策をしてあげてください。ここでは、犬の滑り止めの対策の一例として多くの方がご利用の
コルクマットを紹介させていただきたいと思います。
犬が床の上で走り回っても滑らない条件として、適度な弾力性があり、
犬の爪をやさしく、かつしっかりとホールドしてあげることが必要となります。
その点でコルクという材質は弾力性、柔軟性ともにとても優れており
犬の滑り止めとして床に敷くものとしてはぴったりなのです。
また、はしゃいで飛び跳ねたり、ソファなど高いところから飛び降りても、
コルクマットの弾力性はショックを軽減し、犬の足腰にとてもやさしいのです。
その他、衛生面においてもカーペットや絨毯のように抜け毛がからまず、
粗相をしても掃除が簡単などのメリットも大きく、
多くの愛犬家の方がコルクマットを利用されることがうなずけます。
現在、犬が関節の病気になっていると考えられる場合は、
できるだけ早く滑り止めをするなど環境を整え、足腰の負担を軽減してあげてください。
また、現在症状がない場合も関節の病気の予防として滑り止めをおすすめします。
【その他関連記事】
フローリングを滑らないようにするためには、犬の爪にもやさしい素材のコルクマットを上に敷くのが最適です。部屋に合わせてうまく活用し関節の病気を予防してあげてください。愛犬家の方の御用達!犬の滑り止めに最適な「やさしいコルクマット」をぜひお求めください!