布おむつと紙おむつをエコ視点で考える

布おむつと紙おむつ、エコ視点で考えるとどちらがいいんでしょう?

おむつ

単純にコミの問題だけとしてとらえると、おむつは毎日使用するものであるため、紙おむつは、必ず毎日ゴミとして出されます。そう考えると、紙おむつはエコ視点では布おむつに劣るという意見が多くなりそうです。

しかし、布おむつが全く環境問題とは無関係かというとそういうわけではありません。洗濯による環境への影響や、エネルギー消費ということを考えると、少なからず影響はあるのです。

他人事の論議ではなんとでもいえますが、現在進行形で赤ちゃんを育てている
ご家庭では、エコ視点だけで、布おむつと紙おむつのどちらがいいかというような
単純な選択とはなりません。

布おもつにも紙おむつにもメリット、デメリットの両方があり、
それぞれの特徴を理解し、さらにエコ視点を加えるというところに納得性が
出てくるのではないかと考えます。

布おむつのメリット・デメリット

布おむつの一番のメリットはさらっとした肌触りです。
大人でも洗い立てのシャツや下着は肌触りを心地よく感じるように、
赤ちゃんだって同じです。

また、初期費用がかかる点を除けば、紙おむつに比べると経済的です。
なかなかおむつがとれなかったり、二人目も使い回しで使うことを考えると
長い目で見た時には、さらに差が出ます。

反面、やはり布おむつはこまめに取り替える必要がある点や、
洗濯がたいへんてあるなど、赤ちゃんの世話をするお母さんやお父さんの
負担が大きいのも事実です。

エコ視点では、紙おむつと比較すると、圧倒的に環境にやさしいといえますが、
デメリットもないわけではなく、洗濯が必要であることから、
紙おむつと比較すると家庭での水や洗剤の使用、エネルギー消費量も、
紙おむつ:0/布おむつ:100ということになります。

紙おむつのメリット・デメリット

最近では紙おむつがあまりにもポピュラーで、紙おむつしか使わない
という家庭がとても多くなりました。
また、布おむつと併用するケースまでを含めると、なんと普及率は99%
なのだそうです。
ここまでくると、おむつといえば紙おむつといってもいいところまできています。

紙おむつを選択する一番の理由としては手間がかからないということがあげられます。
布おむつと比較すると、替える回数が少なくてすむ上に、洗濯をしなくてもよく、
使い捨てということも大きなメリットです。
それほど、お母さんにとってはおむつ替えはたいへんで、おむつを洗濯したり干したりする
労力を考えると、迷わず紙おむつという選択になるのかもしれません。

紙おむつはエコ視点ではどうでしょう。
現在、赤ちゃん用の紙おむつは、安全性のために再生紙は全くつかわれていません。
もちろん、使用済みのおむつも再利用はされません。

新生児の場合1日に替える紙おむつの数は7~8枚くらいです。
1ヶ月だと210~240枚にもなるため、燃えるゴミの日に出す紙おむつは
赤ちゃんがいる家庭だとそうとうなゴミの量となります。
調査によると赤ちゃんのおむつが外れるまでの2年半にゴミとして捨てられる
紙おむつの量は1~2トンともいわれています。

紙おむつが使い捨てで焼却処分されることを考えると、環境にやさしいとは
いえない部分が多いと考えられます。

おむつと環境のいい関係を

おむつの赤ちゃん

布おむつも紙おむつもそれぞれメリット・デメリットがあり、また、赤ちゃんのいる家庭のライフスタイルもそれぞれなので、一概にどちらがいいという結論を導き出すことはできません。

赤ちゃんを育てる上でおむつを使わないということは不可能であるため、布おむつ、紙おむつのどちらにしても、その使い方を最低限のマナーとして知っておくということが大切なのではないでしょうか。

紙おむつの環境問題については、原料として再生紙ができる安全基準の制定や、再生原料として再利用できるための技術開発などを期待したいところです。

また、家庭でできることとしては、布おむつと紙おむつをそれぞれのデメリットをカバーするために、併用するということも上手な使い方といえます。

そして、何よりも環境問題以前に、赤ちゃんに愛情を込めておむつを替えてあげる
ことが一番大切なのはいうまでもありません。

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