環境ホルモンとは

環境ホルモンのイメージ

環境ホルモンと一概にいっても67種類もの数があるとされています。
これは、1997年に環境庁から出された「外因性内分泌かく乱化学物質に関する研究中間報告書」
で報告されている数となります。

環境ホルモンの定義は研究者や調査機関により異なりますが、
現在、環境ホルモンとされている物質は大きく分類して以下の三種類があります。

①生体中にあるホルモンと似た物質
②ホルモンと似ていないが、生体中にあるホルモンの量を変える作用をする物質
③ホルモンと似ておらず、ホルモンの量も変えないが、生殖機能に影響がある物質

環境ホルモンは、一般的には生殖機能に影響がある人工的な物質という認識がされています。
そして、その後も環境ホルモンと指摘される物質は増え続けており、
現在では187種類にもなっています。

常識より危ない環境ホルモンの生殖毒性

環境ホルモンの生殖毒性

住宅で使われている環境ホルモンの中で一番一般的なものは有機溶剤です。
誰でも子供の頃から、接着材やラッカーなどの塗料など匂いは経験しています。
そのためその臭いのもとである有機溶剤の危険性を軽視してきました。

しかしシンナー中毒という症状を引き起こすことで有名なように、
有機溶剤は神経や精神作用に大きな影響をおよぼす毒性があります。
そのことにプラスして、最近になって精子の減少や流産の原因になることもわかってきました。

北欧においてはほとんどの有機溶剤に生殖毒性があると疑われていますが、
怖いことに日本では、まだまだ有機溶剤にそのような生殖毒性があることが
知られないまま使われています。

住宅のリフォーム時が危ない

住宅のリフォーム

最近はリフォームブームといってもいいほど、住宅のリフォームをする人が増えています。

多くの場合は壁を新しくするため、数日にわたって施工に使用する有機溶剤が大量に揮発します。リフォームを施工する業者の人はマスクをして作業をしますが、その家の住人が、リフォームの期間に別の部屋に住んでいる場合、揮発した有機溶剤をずっと吸い続けることになるため、体の不調がおこることも少なくありません。

また、一番怖いのは、二人目、三人目と赤ちゃんができ、家族が増えることをきっかけにリフォームをする時に、リフォームがその原因とはわからないうちに流産することさえある点です。

自然の素材として人気のある珪藻土でさえ、壁の下地処理として有機溶剤が使われるため、
有害物質の吸収を期待して珪藻土の壁にしたのに、
なぜかリフォームをきっかけに体の具合が悪くなった人さえいます。

コスト重視の住宅にだまされるな

このようにとても怖い有機溶剤ですが、壁や塗料に使われるだけではなく、
接着剤の原料になっています。
つまり、新築、リフォーム問わず、様々な場所に多く使われているということなのです。

まず、建材として欠かせない合板ですが、最近は環境を考慮した、
低ホルマリンや、ノンホルムアルデヒドの合板が増えてきました。
しかし合板を作るのに欠かせない接着材は改善されていません。
化粧合板や、壁紙、複合木材や人工木材などいたるところに接着材は使われています。

このようにコストを重視した住宅メーカーの住まいでは、
有機溶剤の危険性から逃れることはとても難しいことになります。

住宅に使われている環境ホルモンの具体例

住宅に使用されている環境ホルモンの具体例を紹介したいと思います。

■床や壁
床や壁にコーティングされている塩化ビニールのフィルムには、
柔軟剤としてフタル酸エステル類や安定剤として有機スズ類が使われていることもあります。
塩化ビニールのクロスも同じです。

床や壁に使われている合板の多くは防虫処理がされており、
有機リン系殺虫剤が使われています。
その中でも特に危険なのがマラチオンとフェニトロチオンといわれるもので、
精子に以上を起こすケースがあることがわかっています。
いずれにしても有機リン系の殺虫剤はとても危険だという認識が必要です。

■合成木材や集成材
また、合成木材や木材を張り合わせた集成材は、木材にプラスチック樹脂が使われており、
このプラスチックの原材料のスチレン類やビスフェノールAと、
フタル酸エステル類が環境ホルモンとなります。

■塗料
塗料については有機溶剤が油性塗料に使用されています。
その他、染料の分散剤としてアルキルフェノール類、ノニルフエノールが
使われている場合があります。

■接着剤
接着剤は有機溶剤の他に主な原材料にも環境ホルモンが使われています。
アルキルフェノール類、ノニルフェノール、ビスフェノールAなど、
フェノール系の物質はどれも環境ホルモンです。
特にフェノール樹脂系接着剤はすべて問題があると認識しておく必要があります。
安全ともいわれるエポキシ系の接着材も、原材料はビスフェノールAなので代表的な環境ホルモンです。
こうなると現実には環境ホルモンの疑いがない接着剤はほとんどないことになります。

今後の課題として工法そのものが問われることになります。
そして畳には有機リン系の殺虫剤が使われている場合が多く、就寝中に長く吸ってしまうので、
妊娠している方は新しい畳に寝ることは避けた方が賢明です。

■断熱材
そしてカップ麺の容器が環境ホルモンとして問題になったことは記憶に新しいことと思いますが、
住宅の断熱材として使用されるポリスチレンフォームは同じ物質です。
この断熱材を大量に使っていると揮発した環境ホルモンを吸ってしまう危険性があります。

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カビの原因と解決方法 – コルクマット通販

カビ

カビの種類はなんと500種類もあります。
そして、空気中にはたくさんのカビの胞子や菌糸が浮遊しているのです。

それらを吸い込んでしまうことで喘息や気管支炎などの病気にかかってしまうこともあります。
怖いことに体の抵抗力が弱くなっていると、
内臓にカビが生える内臓真菌症という病気になる原因にさえなります。

湿気の多い場所はカビの温床になりやすく、家はもちろんのこと、
人間にも健康上悪い影響を与えます。昔の住宅は木や紙の建具が湿度を吸収、調節していましたが、
現代の建具や高気密化の住宅様式の変化が、結露の原因にもなっているのです。
その結露がカビの発生、繁殖の原因になりますます悪循環となってしまうのです。

結露の発生しやすい環境がカビを生む

結露

寒い冬の時期は、冷蔵庫のように冷えた外気と、
暖房のはいった部屋の空気の温度差はそうとうなものになります。

部屋の温かい空気が冷えた窓や壁に触れて温度が下がり、
空気中の水分が水滴になったものが結露です。
また、夏であっても外の暑い空気と、室内のエアコンで冷やされた空気の
温度差でも同じように結露ができます。

最近まの高気密住宅は快適なはずなのですが、室内に余分な水蒸気をためて、
カビや結露が発生しやすい環境となってしまうのです。
特に浴室や台所など、換気や日当たりが悪い部屋などの壁に黒ずみを見つけたら
それはもうカビの発生サインです。

壁の中の腐らせる壁内結露に注意

気密性が高いことで起こりえる問題は室内だけではありません。
結露の水分で壁紙がはがれたりするだけではなく、その内側の建材が腐る原因にもなります。
家の基礎部分の問題にはなりますが、普段目に見えない壁内結露が原因となります。

特に注意したいのは日当たりの悪い北側の浴室や台所です。
浴室は入浴中は湿度が高く飽和状態となるため浴室のタイルに結露が発生しますが、
湿気は壁の隙間にも入り込み、これが壁内結露となるわけです。

また、壁の間には断熱材が挟み込まれていますが、断熱材の種類によって、
吸湿性のない断熱材を使っていた場合、壁の中に発生した結露はどこにも吸収されることがありません。
断熱材の詰め込み具合によっても違いますが、隙間があれば必ず結露が発生し、
その水分が家の基礎部分を腐らせる原因となるのです。

結露が発生しやすい場所のの配置を考える

室内結露は、放っおくと壁がカビで黒ずんできます。
もし結露の水滴を見つけたらそのままにせず、すぐに拭き取るくせをつけましょう。
特に温度差が発生しやすい窓とその周辺に注意する必要があります。

家具の置き方についても、壁にぴったりつけるのは避ける必要があります。
風の通り道がないため湿気の逃げ場がなく結露の発生しやすい場所になってしまいます。
押入れの中や普段日に当たらない場所は家具や収納物の下にすのこを置いて、
奥側の壁から5㎝ぐらい離しておくことで風の通り道をつくる配慮が必要です。

室内の空気を入れ替えることが大切

換気

カビが発生する原因のほとんどが湿気です。
しかしカビの退治に薬剤を使用することは人に安全とはいいきれません。

それよりも日頃から部屋の温度が上がり過ぎないように配慮すること、時々窓を開けて部屋の空気の入れ替えをすることが大切です。
特に湿気が発生しやすい浴室、台所、トイレはこまめに換気を行う必要があります。
換気扇がついているなら有効に活用しましょう。
目安としては、浴室の入浴後は換気扇なら30分~1時間、
窓を開けて換気をするとしたら2~3時間が必要です。

カビの好む環境をつくらない

浴室

カビの好む条件は、20℃~35℃の室温で,60%以上の湿度があり、
カビの餌となるものがあることの3つです。
そういう意味では浴室は一番カビが多く発生する場所です。

また、浴室においては人の垢や石鹸カスがカビの大きな栄養源となります。入浴の際に飛び散った石鹸の泡や、浴室に付着した垢はうっかりしがちですが、見た目に見えなくても使用後に軽く洗いながすだけでもカビの発生を抑えるのに効果があります。さらに面倒でなければ入浴後に浴室の水滴を拭き取ってしまうのが一番効果的です。

また、手垢や壁紙の糊もカビの栄養源となるため、リビングの壁や天井も時々拭き掃除をすることが効果あります。そして窓の結露はこまめに拭き取りサッシの排水溝も常に綺麗にして
水を排出しやすくしておこくとが大切です。

台所も煙が出ない料理をしても必ず換気扇を回したり、
窓をあけるようにして台所まわりの水分も残さないようにしましょう。

もしカビが発生してしまったら掃除機で吸い込んだりするのは避ける必要があります。
掃除機でカビを吸い込んだ場合、排気口からカビの胞子が撒きちらかされるからです。
消毒用のアルコールや市販のカビ取り剤で拭き取るようにしましょう。

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断熱性と気密性を高め快適に暮らす知恵

冬の季節では暖房を室内にしているにもかかわらず、足元が冷えることがあります。
また、夏においても冷房をしているのにそれほど室温が下がらないことがあります。

暖房をしている時の熱の流出量は、窓が一番多く全体の約4割の熱を流出しているのです。
また、室内の温かい空気も窓で冷やされ室内に循環するという
コールドドラフトという現象が起こるのです。

その他にも熱は屋根や壁、床からも流出し奪われていきます。
冷房の場合も、やはり窓から伝わる熱気は全体の約5割にもなります。

熱の流出割合

夏の場合、空気の温度だけではなく、太陽熱が室内の空気を温め
室温を上昇させることも原因の一つです。
暖房時の天井から床までの室内の温度差は約17℃で、
建物の構造によっては20℃以上の温度差がある場合もあります。
急激な温度の変化は部屋の結露を防ぐということだけではなく、
人間の健康のためには大切なことです。時には脳梗塞の原因となることさえあります。

夏、冬に共通して考慮する必要があるのは、窓から熱が伝わることを
どのように減らすかということです。

それには断熱性の高い窓を設置するということが効果的になります。
二重窓はガラスとガラスの間に空気を含んでいるため、断熱効果を期待できます。
また、ファンなどを使って室内の空気を循環させることにより、
天井と床の空気の温度差を解消することができ、無駄な電気代を節約することにもなります。

通気性の高い呼吸する家に

室内の換気を考慮するうえで、一番最初に気をつけたいことは
自然の風の流れを家に取り込むということです。
日本の気候は高温多湿であるため、調湿作用のある自然素材が適しています。

木材、紙、土などの自然素材を原料とした建材は化学物質や結露による
カビの発生による影響を防ぎます。
自然素材は湿気と臭気を吸収する炭や珪素土、漆喰、天然木、コルクなどがあります。
素材の他にも建物構造を考える必要があり、室内だけではなく家全体の換気を考えます。

また、床下の痛風をよくすることで、家の寿命を延ばすこともできます。
通気性が優れた構造には基礎全体がコンクリートのベタ基礎といわれる工法もあります。

その他、壁内の断熱材と外壁の間に通気層を設ける壁に風を通す工夫をすると、
下からの外気を上昇させることができるので湿気を上に逃がすことができます。

窓の配置で自然な換気をもたらす工夫

風の通り道としては南から北、東から西につくるので適しています。
建物の対角線上に開口部分をつくると効率的な換気が行えます。

通常は、日当たりを考慮し南側の窓を大きくしますが、
北側の窓も大きめにすると夏の時期に風が入るようになります。
ただ冬の北側の窓は結露が起こりやすいので断熱処理が必要です。

壁の断熱材と開口部の気密性を高めることで外気が侵入と、室内空気の流出を抑えることで、
冷暖房の効率がよくなります。エアコンなどの電力削減量やCO2削減量が少なくなり、
余分なエネルギーを使用せず、省エネルギーにつながります。

窓の配置

近年は地球温暖化問題が取り上げられており、省エネルギーは
地球環境を守る大切なポイントになっているのです。
このように、気密性と断熱性を高めることと、換気をよくすることで
省エネルギーとエコの二つが実現されるのです。

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ごろ寝ができるコルクマットの床で安らぎを

家を新築したり、リフォームして真新しい床の上で大の字になると気持ちがいいものです。
ごろ寝して温かみを感じる生きた床の上でくつろぎませんか?

家の新築やリフォームは決して安い買い物ではありません。
それがゆえにそれを手に入れて大の字になって寝た時の満足感は
はかりしれないほど大きなものだといえるといえるでしょう。
それまで狭い床や古びた床であった場合は、なおさらそう感じることと思います。

床から発生する空気によるやすらぎ空間

新しい床の感触は独特の味わいがあります。
家の中で一番の面積を占めているのは床と壁ですが、とくに床から発生する空気が多く、
触れた感触においてもそうですが、床から発生する空気や匂いにも独特の味わいがあります。

住宅においては、床から発生する空気がフローリングであっても畳であっても一番多く、
住んでいる人の気分や健康に影響を与えているのです。
家にいる時は床から立ち上がって出てくる空気を吸って生活しているといっても言い過ぎではありません。

森林浴

森林セラピーという言葉があるように、森の中で森林浴をするととても心が落ち着きます。
人にとって香りが脳に働きかける作用はとても直接的で、
フィトンチッドといわれる森林からたくさん放出されている香りの成分は、
血圧や脳の働きを鎮静化して、緊張を緩和する作用があります。

このように木の香りは人にとって癒しや安らぎを与える効果があり、
たとえば温泉にあるヒノキ風呂なども、ヒノキの木の香りがとてもゆったりした気分にさせてくれるのを感じられる方も多いでしょう。

新築のニオイの誤解

新築

新築の家は木の香りがするという人がいます。
しかし建築職人からすると新築の家のニオイは木の香りではないのだそうです。
新築独特のニオイは新建材から発生しているニオイで、特に接着剤や塗装の臭気が強いようです。
そのため、あのニオイは苦手な人もおられるのではないかと思います。

新車の場合も同様です。新車のニオイは独特で乗るとすぐにわかるくらいですが、
あれも車の製造過程で使われた薬品やビニールのニオイです。

新築にしても新車にしても「新しい」というイメージにより、
いいニオイのように思われがちですが、いずれもシックハウスのような症状を
おこす人さえいるのです。

そのフローリングは天然素材?

フローリングの素材

最近はマンションなどではフローリングが普通になりました。
従来の日本家屋では、廊下や台所など一部だけに板が使用されていましたが、
畳やカーペットに比べてダニの発生が少ないなどメリットも多くとても人気が高くなっています。
またインテリア性も高いため、畳の上にフローリングシートを敷いたりする人も多くいます。

しかしそのフローリングというネームバリューには注意が必要です
一見、オシャレなフローリングのほとんどが天然の板ではない合板が使われているのです。
ましてやフローリングシートは木ではなく、不燃性のプラスティック素材が使われていることが多く、
シートにフローリング模様を印刷しただけのものです。

合板と天然素材の違いの見分け方は木目模様にあります。
合板やフローリングシートの模様は印刷してあるので全部木目模様のパターンが同じです。
天然木の場合は一本一本の木の年輪が違うため一つとして同じものはありません。
当然、天然素材を使用した板は全て木目が違います。

合板は、伸縮が少なく反りが出ないのにくわえて値段が安いため、
建材は合板が使われるのが当たり前になっています。
それに比べて天然の木は伸縮が大きいため扱いにくいのが現状です。
そのため天然の材料の方が粗悪品のように受け止められてしまっているのです。

天然素材の床は温かい

真冬の夜中に目が覚めて、トイレに行こうと部屋を出た時に、
凍りつくような床の冷たさを感じたことは、多くの人が経験されていることだと思います。
しかしその凍りつくような冷たさは床が合板だからということなのです。

実際に合板と天然の板の冷たさを比べるとその違いがよくわかります。
合板は中に含まれている薬剤などが冷えて触るととても冷たいのですが、
天然の板は触っても冷たくないのです。

なぜ天然の木は温かいかというと、それは木の内部に多くの空気を含んでいるため
断熱性があるからなのです。また湿度を適度に保つという調湿性もあるためです。
このように天然の木は生きていて呼吸をしているのです。

ごろ寝ができるマット

そしてそのいい例がコルクマットです。
冬の寒い季節にコルクマットの上を裸足で歩いても
凍りつくような冷たさは感じられないのてす。

そういう意味では、コルクマットは天然素材で生きている床といえます。
家は疲れた体や心を安らげる生活空間です。
温かみを感じるコルクマットの床の上でごろ寝してみませんか?

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人と地球の環境を守る安心な住まいづくり

住まいの安心や安全は、自分だけがよければそれでいいというような
自己中心的な意識では守ることはできません。他人への思いやりが必要なのです。

現在、学校教育においても環境学習や環境教育は大きなテーマとして扱われています。
私たちの生活環境を守り改善していくことが、地球環境を守るという大きな視点での住まいづくりを考えていきたいと思います。

地球環境の生活環境の因果関係とは

地球環境

一見すると、安心、安全な住まいと、地域や地球環境保護とは結びつかないように感じますが、
その因果関係は思わぬところで関係しています。

たとえば一番わかりやすい例がフロンガスで、
冷蔵庫や自動車のエアコンの冷媒として使用されるフロンは、
住宅の床や壁、屋根、隙間充填に使われる断熱材の発泡剤として使用されています。

断熱在の製造時や使用時にもフロンが大量に大気中に散され、
オゾン層を破壊してしまう原因となるのです。
オゾン層が破壊されれば、地球に住む人々の健康に影響を及ぼすことになります。

そのため、最近では代替フロンというものが使用されようになってきました。
しかし代替えフロンはオゾン層には影響がないものの、地球温暖化を加速する原因となり、
その影響はなんと炭酸ガスの1000倍もあるといわれているのです。

地球温暖化は海の水面の上昇や、気候に変動を与え異常気象の原因となります。
結局のところ地球に住む人々の安全を脅かすこととなります。

生活の安全を損なう有害物質

ダイオキシン

また、発がん性として有名となったアスベストですが、
その影響の大きさから、耐火材として建物に使用されることは禁止されました。

しかしセメントに混ぜて屋根瓦、外壁材などの建材として使用されている場合があります。また、アスベストが大問題になる以前に建物に使用され、除去されていないこともあります。
それらの建材の年月を経て経年劣化、風化してくるとアスベストが飛散し、その住宅に住む人や、周辺の住人の安全を損なうことが考えられます。

そしてダイオキシンの問題はさらに深刻です。
燃やすと猛毒であるダイオキシンが発生する塩化ビニールは、
住宅の内装、雨どい、窓のサッシ、排水管、電線の被覆、
ビニールクロスなどいたるところに使われています。

それらのものが廃棄され、焼却されると発生するダイキシンはガンや、
生殖機能への影響、子宮内膜症、ホルモン分泌障害など様々な症状を引き起こすことが
確認されており、ダイオキシン問題は各地で抱える深刻な問題となっています。

安心で安全な建材とは

平均的な木造の家を解体した場合、約40トンもの廃棄物が出るといわれています。
新築の場合でも建材の廃棄物は10トン発生し、建て替えの場合だと50トンも廃棄物が
出るのだそうです。
これは4人家族の場合の生活ごみの34年分が一度に出る計算となります。

リサイクル

近年の日本の住宅の平均寿命は約20年程度なので、廃棄物の半分はリサイクルされているとはいえ、かなり大量なゴミの量となります。

そして問題なのは、廃棄物の中に含まれている有害物質で、焼却すると有毒なガスを出すものも多いことです。

安全な住宅のためには、製造、施工、居住、そして廃棄まで考えた各段階で安全な建材を使用することが大切になります。それが、人間の安心で安全な生活と、地域や地球の環境を守ることになるわけです。

そのような理想的な安心で安全な建材は下記のようなものと考えられます。


■天然素材のように、土に戻り、リサイクルが可能なもの
■リサイクルされた素材で作られたもの
■石油などの枯渇資源ではなく、再生可能な資源から作られたもの
■木材のように自然となじむもの

以上のような条件を満たす、建材を使った建物が理想であり、
住宅の安心と安全を考えた場合、一番大切なテーマとなることだと思います。

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コルクマットでダニ対策のおすすめ

最近の住宅はとても環境がよく、夏は涼しく冬は暖かく、オールシーズンを通じて
快適で住みやすくなっています。
しかし人間にとって住みやすい環境はダニにとっても住みやすい環境です。
昔に比べるとダニが大量に発生する環境要因となっています。

アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギーの多くがダニの死骸やフンが原因です。
部屋からダニを追い出して快適な生活をしたいものです。

家の中にはダニがいっぱいです

ダニは適温多湿、エサ、住みかの3つの条件がそろえば驚異的に繁殖します。
この条件下では、わずか30匹が10週間で1万匹に増えるといわれています。

ダニが繁殖する条件

増殖を抑えるためには、日頃からこまめに掃除をして、
エサとなる人のフケやアカが大量に含まれているホコリや、
食べ物の残りカスやカビを取り除いていくことが大切です。

しかし、いくら掃除をしてもダニの恰好の温床となる住みかがある限りキリがありません。
そこで住みかとなるものをできるだけ減らすことも必要となります。

ダニが繁殖するために卵を産むのに必要な場所は潜れるところです。
畳、カーペットなどは格好の住みかです。

特に和風の部屋には必ず敷く畳はダニが好む適度な温度と湿気を兼ね備えています。
もともと通気性が悪く卵を産むのに都合がよい床材です。

カーペットもまた湿気がこもりやすく繊維の中に潜れるので好む住みかの一つです。
そして畳の上にカーペットを敷くことは最適な環境を与えることになります。
カーペットによって畳の通気性がさらに悪くなり、ダニが繁殖しやすくなるためです。

床材としてのダニ対策にはフローリングが適しています。
手入れも簡単なことから最近では床材として普及しています。

しかし、赤ちゃんやペットのいるご家庭ではフローリングの硬さや冷たさが
デメリットとなるためカーペットを上に敷くこともあるでしょう。
しかしこれはダニ防止という意味では逆効果となります。

そこでおすすめなのがコルクマットなのです。

コルクマットがダニ対策におすすめの理由

コルクマットは天然素材であるコルク樫の皮からつくられますが、
コルクに含まれているスぺリン・リグニン・タンニン・ロウ・灰分等の抗菌成分は
ダニを寄せ付けず発生をも防ぎ、エサとなるカビも発生しません。
当然のことながらコルクマットはダニの住みかとはなりえないのです。

また、ダニの生息条件として湿度があります。
湿度が55%以下になるとほとんどのダニは生きていけないといわれています。

コルクマットは内部にある無数の小さな気泡が部屋の湿度を調整する機能をはたし、
ダニが繁殖する多湿という条件を絶つのに役立ちます。

そして、掃除がしやすいこともメリットの一つです。
コルクマットは静電気を放電する性質があるので静電気が溜まりにくいのです。
そのためダニのエサとなるホコリや髪の毛がまとわりつかないので、
ササっと掃除が簡単にできます。

このようにコルクマットはダニ対策という意味では最適なものといえます。
特にアトピーや鼻炎のアレルギー症状のある方やお子様がいらっしゃる部屋は
コルクマットに替えてみてはいかがでしょうか。

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コルクマットが選ばれる理由

人にも環境にもやさしく人気のある床材のコルクマットですが、数年前には
皇室において、秋篠宮愛子様、悠仁様のお部屋の床材として採用されたことにより、
一気に人気が高まりました。

そこでコルクマットが皇室を始め多くの人に選ばれる理由についてお伝え
したいと思います。

floor

コルクマットが選ばれる理由としてまず一番にあげられるのがその安全性だと思います。コルクの特徴として表面が滑りにくい性質があるので転びにくく、もし転んだとしてもやわらかく弾力性があることにより、怪我をしにくい床材なのです。

インテリアとしても優れており、傷がつきにく耐久性のある床材として人気のあるフローリングですが、材質としてはとても硬く、また滑りやすいため、転んだ時に怪我をする可能性や足に負担がかかるというデメリットがあります。

生まれて間もない赤ちゃんのいらっしゃるご家庭で心配なのは安全性ではないでしょうか。赤ちゃんは成長するにつれて、はいはい、つかまり立ち、よちよち歩きをするようになってきます。フローリングでは安全性に不安があります。

その点、コルクマットは、表面がコルクで、その下もクッション性の高いEVA樹脂になって
いますから、赤ちゃんにやさしい素材でできています。
転んだ時には衝撃を吸収してくれますし、万一舐めてしまってもコルクは天然素材
ですから安心です。

また、ペットを飼っていらっしゃるご家庭では、コルクマットはペットの脚や爪を傷める
心配がありませんし、足を踏ん張りすぎて関節に負担をかけたりするような心配が
なくなります。

次にコルクマットが選ばれる理由として防音性があげられると思います。
住宅事情から、どうしても階下への物音が気になるご家庭はあると思います。
お子様が小さいと、足音を立てないで遊んだり騒がないようにすることがなかなか
できないものです。

言い聞かせてもまだわからないお年頃だと本当に足音対策に困ってしまうご家庭は
多いと思います。

階下に住む方にご迷惑をかける前に、しっかりと防音対策を取っておくことが大事です。
やさしいコルクマットはかなりの防音効果が期待出来るので小さいお子様が走り回って
立てる足音も、おもちゃなどの物を落とした時の衝撃音や、ペットの足音もかなり吸収します。

また、コルクマットは夏は涼しく冬は暖かいという快適な素材であることもあげられます。
夏は直接座っても暑くなく、むしろカーペットなどと比較すると涼しいくらいです。

小粒のコルクは肌触りがさらっとしていてとても心地いいものです。これが逆に冬になると
断熱効果が働いてとても暖かく感じられます。
冬は床冷えもないので子供たちが裸足で過ごしていても安心です。
コルクマットは、夏は涼しく冬は暖かい注目のエコ商品なのです。

以上のようにコルクマットには素晴らしい安全性と快適性をそなえており、
多くの皆様に愛されております。

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コルクマットの防音効果|マンション床の防音対策におすすめ!

コルクマットの防音効果は、コルクという天然素材を使った床材の一つのメリットです。
そこで、コルクマットの優れた防音性について紹介したいと思います。

床材に防音効果を求める生活シチュエーション

床材に防音効果を求めるのはどのような生活シチュエーションなのでしょうか。
やはり一番多いのは、マンションやアパートなどの集合住宅、
もしくは戸建での階下への騒音を気にする場面ではないかと思います。

フローリング

最近の床材の一番人気はフローリングです。
その人気の理由としては、まず見た目が美しいことがあります。
その他にも、掃除しやすく、自然の木の質感が持つ風合いや暖かみもフローリング人気の理由です。
そしてライフスタイルが洋風になったため、洋風インテリアになじむフローリングが好まれるのでしょう。

しかしながら、フローリングにもデメリットともいえる弱点の部分があります。
それが音の問題なのです。フロ-リングは音が直接階下に伝わるという性質があり、
特に足音や物を落とした音、その他にもテレビやオ-ディオといった生活騒音ともいうべき音が
階下に耳障りな騒音として伝わってしまうのです。

このような音は意識せずにいると階下や周囲の人にしらずしらずのうちに迷惑を与え
思わぬトラブルになってしまうケースも多いようです。

特に小さなお子様がいらっしゃる場合、ドタバタと歩く足音や、ドシンと飛び跳ねる音、
そしておもちゃを床に落とした時の衝撃音はかなり響いています。

このような生活騒音でのトラブルを防ぎ、気持ちのよい隣人関係を維持するためには、
ちょっとした心遣いや予防策が必要となります。

音が伝わるってどういうこと?

■空気で伝わる音(空気伝搬音)
音が人の耳に伝わるには2種類があります。
まず、一つが、人の話し声やテレビやオ-ディオ音といった空気を介して伝わる空気伝搬音で、
壁の隙間を通して漏れてる音や、部屋の空気の音の波が壁や床を透過して、
階下の部屋の空気の波を発生させて音になっている場合も空気伝搬音です。

■直接伝わる音(固体伝搬音)
部屋の壁や床などの材質に直接振動や衝撃が与えられ、
その材質の周囲の空気を振動させて音が伝わる場合は固体伝搬音になります。
フローリングの音がよく響くのはこの固体伝搬音を伝えやすい材質であるからです。

防音ということを考えると、空気伝搬音を遮るために音を跳ね返して遮断し、
音を外に漏らさないようにする遮音材と、発生した音を吸音して小さくする吸音材と、
防音しようとする音の種類によって使い分ける必要があるわけです。
また、総合的に防音をする場合は遮音、吸音の両方を合わせて検討するのが普通です。

吸音材の代表というとグラスウール、ウレタンスポンジなどですが、
コルクマットが吸音性に優れている秘密も、内部に含んだたくさんの空気にあります。

床衝撃音の種類について

コルクマットは吸音性に優れているため、フロ-リングの上に敷く床材として使用して、
フロ-リングの音が直接階下に伝わるという弱点をカバーしたいわけです。

床に何か衝撃があった時に発生する床衝撃音にも2種類があります。

■軽量床衝撃音
スプーンやフォークなどの食器類や、おもちゃや小瓶を落とした時の「ガチャーン」といった音、
その他スリッパ音の「パタパタ」という音など、比較的軽い音が軽量床衝撃音になります。
軽い音とはいいつつも、フローリングに物を落とした時の音は、びっくりするくらい響きます。
その音は階下にも伝わる音のレベルです。

■重量床衝撃音
床に対する衝撃が大きいものに、子供が飛び跳ねたときの「ドスン」という音や、
小さな子供が走り回る時の「ドタドタ」という重く響く音は重量床衝撃音になります。
この種類の床衝撃音は階下でもかなり響き、人によってはかなり不快感になることがあるので注意が必要です。

しかしながらこの重量床衝撃音については遮音と吸音を合わせた本格的な
防音の対処が必要になります。
コルクマットは全く効果がないわけではありませんが、良くて半減と
いったところでしょうか。

コルクマットで防音効果を実感

そして、コルクマットの実際の防音効果はどうかということが気になるわけですが、
コルクマットの強みはその優れた吸音性です。吸音材の原理は、
その素材の中に空気をたくさん含んでおり、音がその中に入った時に摩擦熱を発生させ
音のエネルギーを熱エネルギーに変えてしまうというものです。

さらに、コルクマットはその弾力性も手伝って、軽量床衝撃音の吸音にはとても効果があります。

実際に我が家のフローリングでコルクマットを敷いた上にスプーンや小瓶を落としてみると
「ガチャーン」「ガターン」が「コン」ですみました。
階下でもこの音を聞いてみましたが、聞こえないかほとんど気にならないレベルでした。

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低コストで大きな防音効果。コルクマットは防音対策と軽量床衝撃音の吸音性にすぐれています。階下の方とのトラブルになる前にコルクマットで防音対策をしておきましょう!